2006年5月30日 (火)

ミヤダイ先生、本田透を語る-ボクらは誰にも出会えない

昔、小林よしのりと論争を繰り広げ「オレはハイソになったので、漫画家ぶぜいと議論するような不毛なことはやらねぇよ」(意訳)と言って、偉くなってしまった宮台真司先生が、本田透さんの「電波男」をネタにオタク論を論じています。

>「援交少女3世代に男のコたちはガクブルなのだ」の巻

まあ、実際の内容はオタク論というよりは、ブルセラ世代交代論ですが……

で、本田透さんに関係あるのは、このへん……

> ミ:え?と…前回のお話だと、今どきの女のコたちは本田透さん
>   が言うように恋愛資本主義に毒されてるんじゃなくて、男の
>   コたちとのコミュニケーションに満足ができないから、しか
>   たなくお金やルックスに走ってるっていうことでしたよね。
>   本当はロマンチックなのに、実利的なふりをしてるんだって。
>   どうして本田さんはそれを恋愛資本主義だって勘違いしちゃ
>   ったのかなぁ?

残念ながら、ブログからは「前回」の内容が読めなかったので、「今どきの女のコ」が、どう「コミュニケーションに満足ができない」のか?
また、その結果、どんな風に「お金やルックスに走ってる」かということが分からないので、私の勘違いかもしれませんが、どうも宮台先生は、本田理論を読み誤っているようなのです。

宮台先生は、本田透さんが「恋愛資本主義(*1)」の名の下に、女性を断罪する理由として、ルサンチマンがあると見ているようです。

> 宮:男のコたちは、同世代の可愛いコが自分の手の届かない存在
>   だということを、自分自身に納得させるために、「ケッ、金
>   で釣られやがって」と自己合理化するようになったんだ。違
>   うのに。

違うのに。

本田透さんが「二次元へ逝こう」と言っている背景に、ルサンチマンが無いとはボクも思いません。

でも、本田透さんが言っている「恋愛資本主義」というのは、女性が男性とのコミュニケーションに絶望して、お金でコミュニケーションを買っている現象自体を意味しているのです。

つまり、女性が、ホスト(等のイケメン)から、自分の理想とするコミュニケーションを束の間の幻想として金で買う、その原資は、援交を含めた風俗ビジネスにより、男(ブサメン)から巻き上げる。

このように人と人との「恋愛」が金銭を媒介にしてのみ成立する社会の到来を「恋愛資本主義」と呼んでいるのです。

だから、援交少女が、心の中では孤独だろうが、暖かいコミュニケーションを求めていようが、そんなことは関係ないのです。

そして、ここからが教祖本田の本領発揮なのですが、彼は、そんな孤独な援交少女と、同じく孤独なオタク少年は、結局、どうあれ「わかりあえない」と見抜くのです。

確かに、二人とも孤独ではあるけども、決して「出会う」ことはないのです。

それはあたかも、TM NETWORKさんが『Human System』で歌ったように……

♪『少女は泣きながら目を覚ました ひとりぼっちで
♪鏡に話しかけてる同じ毎日 同じ白い顔
♪少年はポケットにナイフしのばせて くちびるかみしめる
♪汚れたシャツのえりもと いつもの朝といつものいらだち
♪出会えない ふたりのrelation
♪街角で今 すれ違ってゆく
♪捜してる 互いのaffection
♪めぐり会えたら 何かが変わるのに
(作詞:小室みつ子 作曲:小室哲哉)

ほとんど多くの人間は、そんな孤独受け入れて、相応の社会性を身につけて、ケコーンもすれば、浮気もしながら、楽しく生きていくのでしょう。

しかし、オタクという生き物は、魂の純粋性を追い求めるあまり、最も純粋な精神世界である「二次元」へと旅立っていくのです。

なるほど、援交少女の孤独を理解し受け止める努力も、自分がイケメンとなる努力も放棄している点では、怠惰と非難されるかもしれない。
しかし、そんな努力をしなくても、二次元に理想の少女がいるなら、彼らを止める手段はないでしょう。

たとえ宮台真司に嘲笑されたとしても……

◆今日も読んでくれてありがとう

■参考文献(Amazon)
 ・『電波男』本田透(著)

■参考CD(Amazon)
 ・『humansystem』TM NETWORK

(以下注釈)

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