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2020年6月19日 (金)

かくしごと【アニメレビュー】

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今季の隠れた名作アニメ「かくしごと」が完結したのでレビューです。


「かくしごと」は、久米田康治さん原作の『月刊少年マガジン』連載漫画のアニメ化です。



久米田康治さんは「かってに改蔵」や「さよなら絶望先生」など複数のヒット作を飛ばす人気漫画家です。
ちょっとビターな社会風刺のギャグマンガで、最終回にはしんみりするエモい話を描くのが作風です。



今回の「かくしごと」は、10歳の女の子を娘に持つ父子家庭の漫画家が、自分の作風を恥じて、娘には漫画家であることを隠して暮らしているが、ばれそうになってドタバタするというギャグ作品です。
「隠し事」と「描く仕事」のダブルミーニングになっているわけですね。


このように久米田さんの漫画は、ネーミングが駄洒落的な面白さがあって、本作の主人公は後藤可久士(ごとうかくし→「かくし ごとう」)と、けっこうベタなネーミングです。
お話の中でも、飼い犬の名前を付けるときに、役所の登録で職員に「ご登録ですか?」と聞かれて、犬の名前を「後藤ロク」にしたりしています。



さて、久米田康治さんといえば、エモい最終回なのですが、本作もエモいですね。


ある事件をきっかけに、主人公は漫画が描けなくなり失踪します。
18歳になった娘が捜し当て、面会したところ「どちら様ですか?」。
記憶を失っているわけです。


仕事も、記憶喪失という形で家族も失った彼が、人間として、漫画家として再生するのが最終回のテーマです。



私は、久米田さんの大ファンなのですが、この作品は原作も読んでませんでした。
私自身が独身を通してきたこともあり、家族愛をテーマにした話には複雑な感情を感じてしまい、あまり楽しめなかったからです。


ここ数年、中高生の子育てをする羽目になり・・・べつに「かくしご」ではありませんが・・・子供を愛する経験から、ある種、吹っ切れたこともあり、アニメは見ることができました。


コロナ禍の中で、作画乱れず、放送が飛ぶこともなく家族愛を通じた人生の再生を描き切ったのは、お見事というしかありません。


なお、本作も良作でしたが、私自身が好きな久米田さんのアニメは「さよなら絶望先生」です。
特に好きなエピソードは『最後の、そして始まりのエノデン』。
それまでOPやEDを担当していた劇団イヌカレーさんが本編も担当した快作です。


イヌカレーさんは、この絶望先生で制作会社のシャフトと関係ができ、「魔法少女まどか☆マギカ」では空間設計という名目で演出の多くに関与することでブレークしていきます。



『最後の、そして始まりのエノデン』は、銀河鉄道の夜のような、ファンタジーの鉄道旅行の話です。
人生や国の行く末など、決着をつけなければいけない課題を持った人が乗り込み、終着駅を目指します。
主人公は、結婚する女性を決めるという決着を求められます。


その行き着いた終点は・・・・



「先送り」


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乗客の政治家は言います。
「借金は次の世代に先送りすることを決断しました」



この話大好き


 



 


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