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2020年6月 7日 (日)

ミッドナイトゴスペル【アニメレビュー】

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やっとの思いで「ミッドナイトゴスペル」全8話を見終わったので、ご紹介です。

「ミッドナイトゴスペル」は、「Adventure Time」の作成者であるペンドルトン・ウォードとコメディアンのダンカン・トラセルによって作成されたアメリカの成人向けアニメーションです。

ネットフリックスの莫大な資金、ネット向けで大衆受けを無視できる環境が作り上げた奇跡の作品。
どれくらい奇跡かというと、お話のテーマは死と瞑想と悟りです。

え?理解できない?
死と瞑想と悟りですって!

ビジュアルからプンプン漂ってくる'60sヒッピーカルチャー、サイケデリックなモチーフと色彩、全編を通じてニューエイジ的スピリチャル全開です。

そして、ニューエイジということは仏教の話です。

このアニメの雰囲気を伝えるために、第一話の内容を説明しますね。

この「ミッドナイトゴスペル」は、基本構造として、その道のエキスパートに行ったインタビュー音声に、ペンドルトンのセンスでつけたアニメーション映像が乗るというものです。
話が後半になるほどに、アニメとストーリーの連動が密接になるのですが、第一話は、おそらく意図的に、ちぐはぐに作っています。

なにせ、インタービューの内容は「麻薬の是非」→「瞑想の効用」という流れで、アニメは「ゾンビパニック」です。

映像では、大統領がホワイトハウスを襲うゾンビをライフルで退治しながら逃げるという話で、その大統領の声を当てている精神科医は麻薬の是非について話しているという・・・

おそらく多くの人は、この第一話を見て「わけわからん」と思うでしょう。
これがペンドルトンの挑戦作だと知らなければ、私もこれ以上は見ないと思います。

ただ、3話くらいまで見れば、なんとか完走できると思いますので、第一話の補助線を引いておきたいと思います。

第一話では、ゾンビから逃げながら、麻薬の是非を語り、いきなり瞑想の効用を語りだします。
これは、かなり唐突で、意味不明に感じると思いますが、一つ気が付けば自然になります。

それは、この作品のテーマが「死」であり、その裏返しの「生きるということ」だと気が付くことです。

生きることは苦しい、ではそれを麻薬でごまかすのはどうか?
瞑想という手段もあるね。
瞑想で自分の苦しみを客観視することはできるけど、苦しみ自体はなくならないね。

という論理の流れです。

そして議論が行き詰る中、アニメとのリンクが完成します。
主人公はゾンビに噛まれ、ゾンビになります。
そのとたん世界の見え方が変わり、ゾンビとともに讃美歌(ゴスペル)を歌いだす。

「ゾンビ最高!」


この部分の読解も難しいですね。
要するに「死こそ救い」と言っているわけです。


二話以降は「人は死を受け入れられるか」とか「瞑想して悟った気になるなよ」といったテーマが取り上げられます。もうおなかいっぱいです。ご馳走様。


強烈に重たいテーマを濃度100%でぶち込んでくるので、観ていて疲れ果てました。
今日は「この素晴らしい世界に祝福を! 紅伝説」を見て、頭を空っぽにしたいと思います。

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