« 【読書メモ】中東大混迷を解く サイクス=ピコ協定 百年の呪縛 (新潮選書) [池内 恵(著)] | トップページ | 【読書メモ】テンプル騎士団(集英社新書) [佐藤 賢一(著)] »

2018年12月 5日 (水)

【読書メモ】プラットフォーム革命 (英治出版) [アレックス・モザド(著)]

GAFA(Google、Amazon、Facebook、Apple)やBAT(Baidu、Alibaba、Tencent)のような「プラットフォーム企業(プラットフォーマー)」が、なぜ既存企業を押しのけて成長しているか分かる本。

プラットフォマーの強みをノーベル賞経済学者のロナルド・コースが解明した近代的企業論にさかのぼって考察している。
コースの理論は、近代産業では分業が進むため、各業務の担い手(バリューチェーンの要素)間のコミュニケーションコストが増大する、そこで、各要素を従業員として雇うことでコミュニケーションコストを下げ、コスト優位を実現していると考えている。

逆に言えば、コミュニケーションコストを下げられるなら、企業は必要ないということ。

本書は、ネット社会になり、デジタル技術が発展したことで、調達や製造、流通といったバリューチェーンの要素間の取引コストが最小化できるようになり、既存の企業のようなバリューチェーンを保有し、運用する企業よりも、バリューチェーンを持たず、バリューチェーンの要素をつなげるプラットフォーマーのほうが、より早く、より大きく成長できるということを鮮明に描き出している。

要するに、これまで資産と思われてきたバリューチェーンが、むしろ負債になっていると言える。

現在のデジタルディスラプションの本質をを理解するために必読の本。

« 【読書メモ】中東大混迷を解く サイクス=ピコ協定 百年の呪縛 (新潮選書) [池内 恵(著)] | トップページ | 【読書メモ】テンプル騎士団(集英社新書) [佐藤 賢一(著)] »

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック

« 【読書メモ】中東大混迷を解く サイクス=ピコ協定 百年の呪縛 (新潮選書) [池内 恵(著)] | トップページ | 【読書メモ】テンプル騎士団(集英社新書) [佐藤 賢一(著)] »

フォト

最近のコメント

最近のトラックバック

2022年1月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31          
無料ブログはココログ