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2013年4月

2013年4月21日 (日)

新しい市場の作り方

著者:三宅 秀道 
価格:¥2,100
出版社: 東洋経済新報社
ISBN-10: 4492522050
ISBN-13: 978-4492522059
発売日: 2012/10/12

ビジネス書を読んで感動するとは思ってませんでした。
それが読了後の率直な感想です。

この本は、商品開発を巡る経営学の本ですが、タイトルは社会学か、経済学、それも何か新興国がらみのように見えます。

しかし、実際は、日本のように成熟した市場で、新ビジネスを産むための考え方を、見事に斬ったものです。
この本のおかげで、これまでモヤモヤしていたビジネス、需要というものに対する思いがすっきりしました。

著者の考えを端的に言うなら、商品はニーズを発見することではなく「つくりだす」ものだということです。

たとえば、ミシュランは自動車という道具の使い方を生み出すために、ミシュランガイドを作って、「遠くのレストランに食事に行く」という新しいライフスタイルを生み出しました。

技術が成熟した時代には、技術開発ではなくライフスタイルを生み出す、つまり文化開発が重要になるという考えです。

これを「自分の外に正しさがあると考えて、それを探しにいくのではなく、自分の内部から生まれた意識を「正しく」しようとする心意気(傲慢さ)が必要」と表現しています。

今の時代、企業人は「顧客ニーズの把握」とか「有望市場の探索」と言って、「正解」ばかりを追い求め、自分の「やりたいこと」を見失っているように思えます。
この本が多く売れて、企業が自分の欲求に素直になり、新しい生活を生み出せるようになると素晴らしいと感じました。

(小並感)

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