« 出世の功利学 第三回 早すぎる出世 | トップページ | ブルードラゴン-まじめにオススメ »

2007年3月25日 (日)

大急ぎでバイアウト-ドラマ「ハゲタカ」最終回レビュー

今週は、当ブログも、ついに1日のPV1,500を超えました。
きっと、ハゲタカのレビューのおかけですね。
NHKの方には、面白いドラマを生み出して頂き、感謝です。
そして、「ありのままの現実」を読みに来てくださった皆さんにも、ありがとう!

ということで、最終回のレビュー行きます!

龍平に撃たれた鷲津。

事故だ!事故なんだ!

病院に担ぎ込まれた鷲津をあんじて、三島由香が病院に駆けつけます。
当然、マスコミはシャットダウンですが、「身内です!」と強弁、あっさり病院に侵入します。

って、マスコミ入れたらあかんやろ。

一方、大空電機株は、ホワイトナイトの逮捕で暴落したところを米国ホライズンが買占め、乗っ取り完了。アングロサクソンは修羅場に強いからなぁ~

このピンチに芝野の関心は、撃たれた鷲津です。
つーかオマエ最初から大空電気に興味ないだろう!

そんな中、(前)社長の関心は、大空電気の「名前」を残すこと……
結局、そんな日本人経営者の修羅場での弱さが、日本の危機を産んでいるのかも知れません。

そして、ホライゾンから送り込まれたマッカーサー、大賀新社長が吠えます。
「大空電気は、必ずよみがえる!」

……ぎ、偽善者め!!

小ずるい大賀は、芝野を弾よけにリストラを推進します。

事情を知らない、というか、自分のことにしか関心のない、事業売却対象の従業員は吠えます。
「カネの問題ではない!真義の問題だ!」

案外、売却された方が幸せになれることが多いのですけどね。(行き先があればね)
人間は保守的で変わるのが嫌いだから……そんな変われない人間の性が、日本を低迷させているのでしょうか?

そして、リストラの不満から仲間内で罵りあう従業員……会社が潰れたのは経営者だけの責任でしょうか?
それとも、会社が潰れたということすら気が付かないのでしょうか?

そんな中、鷲津に感情移入しまくっている三島由香は、鷲津を撃った龍平に敵意を燃やします。
「2億円で自由を買うなんて、ホリエモンみたいだ!」
そんな言いがかりに龍平も切れますが、まあ。

一方、どん底の芝野はリストラの辛さに自殺した「部下」牛島さんの葬儀で、心ない遺族の言葉に傷つきます。
日本人はリストラ慣れしてないので、リストラの現場は地獄です。

自殺の原因は職場のイジメです。

日本人のダークサイドが、これでもかと描かれる鬱展開。
芝野の悲しみを表すように、天気も土砂降りの雨……

落ち込む芝野に、伝書鳩・由香が、鷲津のリハビリの様子を伝えます。
「鷲津さんは、あきらめていない」、だから、芝野さんも諦めるな、といいたいのですね。ね。ね。

でも、芝野の受難は続きます。
あげくに、取締役なのに、社長に「経営に口出しするな」と三下扱いです。

開始25分、ひたすら鬱展開です。

しかし、これで終わっては、ドラマではありません。
芝野は、鷲津に、力を合わせて大空電機を救おうと申し出ます。
ファンドの力でホライゾンと闘おうと!!

「柴野さん、あなたとなら、踏み出せる気がする。鷲津ファンドを立ち上げようと思います。」

鷲津ファンド、キタ━━━(゚∀゚)━━━!!

復活した鷲津の下に続々と集まる勇者達、志賀廣太郎に嶋田久作……否応が無く盛り上がります。

ここで鷲津が繰り出す金融テクニックがEBO。
LBO(レバリッジ・バイ・アウト)の一種です。

EBOにはお金が必要。
金融機関を中心に出資を募りますが誰も出してくれません。
しかたないので、中尾彬に頭を下げる鷲津……全財産を中尾彬に差し出すことで信用を勝ち取ります。

闘いを前に、故・大木会長の墓に頭を下げる鷲津と芝野。
それは、ハゲタカと呼ばれた男が日本的経営に敬意を示した瞬間でもありました。

さて、鷲津と最後のキーマン加藤のやりとりも圧巻です。
鷲津の「0.1%がすべてを変える」という説得に、加藤は、それまでの個人主義から、他人を思いやる人へと脱皮。
人間は死ぬまで成長できるのだと示します。

これだけやれば、ドラマ的には勝ちは確定ですね。時間も10分しか残ってないし……

エピローグ。
EBOの記者会見で由香が勝因尋ねます。
芝野は「鷲津に会えて良かった」
鷲津に感情移入しまくりの由香もニッコリの模範解答です。

お話しは、これでお仕舞いです。
芝野は、「あけぼの電機」の社長として、鷲津は鷲津ファンドの経営者として、それぞれの道を行くのでしょう。
そして、何時の日か、芝野と鷲津の新しい共闘が見られるかもしれません。

その日が楽しみなような……

ともあれ、今日のお話しは、その気になれば、それだけで1クール伸ばせるような情報量の多い回でした。(大河ドラマなら、1クール使いますね)
最終回なので、かなり詰め込んだ感じですね。
それだけスピーディでテンポの良い回でした。
個人的には、前回のように、鷲津と龍平のスーツの着こなしの違いとか、小技を楽しみたいところですが……

ま、近いうちにハゲタカ全体を通した「まとめレビュー」をしたいなぁ、と思っています。

読者の皆さんも、読んでくれてありがとうございました。

■以前のレビューは
鐘のない悲劇~世界はお金で回ってる-ドラマ「ハゲタカ」レビュー

激震!上場維持で株価高騰-ドラマ「ハゲタカ」第4回レビュー

ホワイトナイトのお腹はマックロ-ドラマ「ハゲタカ」第5回レビュー

|

« 出世の功利学 第三回 早すぎる出世 | トップページ | ブルードラゴン-まじめにオススメ »

コメント

おもしろいレビューありがとー!
加藤氏は個人主義ではないんだな~と思うぞよ。
わし的には!
「技術を買ってくれるとこにいく」
とあの時いったのは芝野に詰め寄る社員をなだめるための粋な計らいなのだな。そこで
「芝野さんが別に悪いんじゃない。」と言っては粋でないのだなあ。

と思います。(^^。それにしても面白かったね~。

投稿: すん | 2007年3月27日 (火) 00時33分

> すん様
コメントありがとうございます。
加藤エピの魅力は、レベルの高い人格を持った職人である加藤さんであっても、まだ成長できるということを示したことだと思います。
確かに、個人主義というのとは違うのかも知れませんね。

投稿: 西麻布夢彦 | 2007年3月27日 (火) 22時38分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/154334/14402967

この記事へのトラックバック一覧です: 大急ぎでバイアウト-ドラマ「ハゲタカ」最終回レビュー:

» ハゲタカ・・・最終回 [麦子さんといっしょ]
NHKのハゲタカ・・・最終回の録画を見ました。一言で言うと面白い多分かなり圧縮して作ったであろう内容。かなりの急展開だが緊迫感のある画面ではしょった感じはあまりしなかったです。最終回での大きな流れの変化はそれぞれの人の心の変化・・・ただしそれは新しく芽生...... [続きを読む]

受信: 2007年3月27日 (火) 07時40分

» 柴田恭兵の 『ハゲタカ』  [リコメンズ・フロムディス]
昨年、夏に柴田恭兵が癌で倒れるというニュースを耳にした直後に 『ハゲタカ』 というドラマが制作の頓挫となった事も知った 以来、どれほどに柴田恭兵が、その 『ハゲタカ』 というドラマで重要なポストにいるのかを... [続きを読む]

受信: 2007年3月28日 (水) 12時36分

« 出世の功利学 第三回 早すぎる出世 | トップページ | ブルードラゴン-まじめにオススメ »