凋落するお嬢様-バラバラ殺人に見る沈み逝く中流
年明けに頻発したバラバラ殺人の関係者が、どちらも「白百合」関係者だったというのが、話題になっているようです。
ネット上では「白百合の評判が下がることは間違いない」なんて書き込みがされている。立て続けに起きた遺体切断事件で、いずれも、お嬢さま学校で知られる「白百合」の出身者が関係していたからだ。妹バラバラの方は被害者の武藤亜澄さん (20)が東京・千代田区の白百合学園小・中学校、夫バラバラは加害者の三橋歌織(32)が同・調布市の白百合女子大を卒業し……。
一方は被害者で、一方は加害者とはいえ、妹殺人の方も『私には夢があるけど、ゆうくんにはないね』と殺意を誘発していることを考えると、一概に「被害者」とはいえない気もします。
とはいえ……
それは「白百合の教育」が悪いとはいいきれません。
二人は「被害者」なのです。
それも「時代」という魔物の……
カオリンはブランド好きとか、キツイ性格でバッシングもありますが、実際は中大出の司法浪人生を養っていたという意味では、糟糠の妻ともいえます。
彼女は先物買いのつもりでケコーンしたのでしょう。
しかし、ダンナは早々に司法試験を断念。
背景には、司法改革により司法浪人が合格できない社会に時代が変わったことがあります。
中大出の弁護士が多いと言っても、そこは中大。
東大のように現役で司法試験に受かって、返す刀で国Ⅰにも合格して、「弁護士ごときになるより官僚だよね」と役人になる人とは違います。
何年も浪人して人生逆転のために司法試験を受けているのです。
いわば、宝くじを買っているようなものです。
おそらく本人も、エリートになりたいという自意識とそれが閉ざされつつある現実のギャップに苦しんでいたことでしょう。
ま、受験生のくせに合コンなんかに出ているのも、時代に取り残されることが見えていて、飲んでオンナ遊びでもやってなければ、やってられなかったのでしょう。
そんなダンナを理解できなかったのがカオリンです。
彼女自身、「お嬢様学校」という歴史に取り残されつつある世界の人間であるために、自身の焦りとダンナの焦りを重ね合わせ、ダンナを成功させることで、自分の無念を晴らそうとしたのでしょう。
ダンナを支えて、ダンナの出世を自分の喜びとする。
内助の功です!一豊です!(`・ω・´)つ
やっていることは、あるべきお嬢様道を、正しく実践しているともいえるのですが……
しかし、「もう人生から降りたい」ダンナは、奥さんの「期待」が重くて仕方ないので、浮気したり、暴力をふるって離婚へとひた走るのですが、奥さんは自分を「ダンナの立身出世を支える糟糠の妻」「あげまん」と思っているので、話は通じるはずもありません。
「生き方が合わない」というのは真実です。
ダンナは一豊ほどは根性がなかったのです。
今、日本は音を立てて従来の価値観が崩壊している時代です。
かつての中流は加速度をつけて下流へと押し流されています。
また、服部セイコーの御曹司が会社を追われ、不二家の創業家が窮地に落ち、いまや堤家も見る影のない、上流といえども安心できない変化の時代。
まさに時は戦国!(`・ω・´)つ
過酷な戦国時代、功名を果たすには男にも器量が必要です。
そんな激流の中で何とか上昇したいという「お嬢様」と、疲れ果てて安らぎを求めた「エセ・エリート」……
出会ってはならない人が出会ったために起こった悲しい事件ですね。
ま、カオリンは、学校の教えを忠実に守って、良妻賢母になろうとしただけなのですが……
◆今日も読んでくれてありがとう
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