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2006年5月29日 (月)

書評:ウルトラ・ダラー

Ultra_dollarタイトル:ウルトラ・ダラー
著  者:手嶋 龍一
出 版 社:新潮社
価  格:1,575円(税込み)
ISBN  :4103823038

え?もう五刷り!?

と、瞬く間に売上げを伸ばしている『ウルトラ・ダラー』、すでに読んだ人も多いかと思います。

「ウルトラ・ダラー」というのは、「北」が開発したという、現在流通しているニセドル紙幣「スーパー・ノート」を超える究極の偽札だそうです。

まあ、「オマエの国は偽札作っているだろう」と名指しで書かれた「北」の心中をおもんばかるや、「大変ですね」としか言いようがありませんが……

で、よせば良いのに「北」は、この小説に、まっこう反論してしまったそうです。

「元」外交官というか、元ラスプーチン、佐藤優さんは書くところによると……
(以下、『直言』連載 外交のワナ 第6回「『ウルトラ・ダラー』に関する北朝鮮からのシグナル」から引用)

> 「事実は小説より奇なり」と言うが、インテリジェンスの世界で
> は、小説の方が事実をよりリアルに表す場合がある。

> 日本でも、最近公刊された一冊の小説がインテリジェンスの世界
> に激震を与えている。NHK前ワシントン支局長の手嶋龍一氏の
> 『ウルトラ・ダラー』(新潮社)だ。

佐藤さん、『ウルトラ・ダラー』の内容を真実だと言わんばかりです。

> 筆者は、本書が刊行されてから3ヶ月くらい経ったところで北朝
> 鮮(朝鮮民主主義人民共和国)から反応が出ると予測していたが、
> 思ったよりも早く、それも意外な形でシグナルが送られてきた。
> それを読み解いてみたい。

さあ、「北」の反応は!

> 実は、一般にはあまり知られていないが、北朝鮮政府の事実上の
> 公式ウェブサイト「ネナラ・朝鮮民主主義人民共和国」を用いて、
> 北朝鮮はシグナルを送ることが多い。

「ネナラ・朝鮮民主主義人民共和国」は、日本語版もあるそうですので、皆さん注目ですよ!

> 4月19日付で「ネナラ」日本語版に北朝鮮人民保安省スポークス
> マンの談話が掲載された。

佐藤さんが言うところでは、この人民保安省が拉致とか通貨偽造のような、ヤバ目の仕事を担当しているそうです。

で、この談話の内容は当然「偽造なんてやってねぇよ、馬鹿!」という話しなんですが……

佐藤さんは、容赦ありません。

> ここで筆者が注目する内容は2点だ。

> 第一は、この声明が朝鮮外務省ではなく人民保安省から出ている
> ことだ。北朝鮮でも外交は外務省が窓口になることが原則だ。し
> かし、麻薬、ニセ札などの問題については人民保安省が管轄して
> いるので、外務省を窓口としても無駄だというシグナルを流して
> いる。

> 第二は、(中略)今回の人民保安省の強硬な声明を平たい言葉に訳
> せば、「あなたたちの戦略が北朝鮮の体制転覆にあることはわか
> っている。それは勘弁してほしいので、早く話し合いをしたい」
> ということだ。

いや、だから、やってないって……

佐藤さん、相手が「北」だからって、言いたい放題です。

『ウルトラ・ダラー』では、「北」は、偽札作りをするために、何十年も前から、日本の印刷工を拉致したり、印刷機を密輸入したり、お札の紙を盗んだり、偽札検知器ベンチャーや大企業の技術者を色仕掛けで籠絡したりと、大変な労力をかけています。
まあ、総額何十億円もつかっているでしょうね。

作中、偽札作りの理由は×××を買うためと説明されるのですが……

ボクは「北」が、本当に偽札を作っているのか、いないのか、さっぱりわかりません。

でも、×××を買うために偽札を作っているのなら……

金さん、アンタ、努力の方向間違っているよ……(^_^;

◆今日も読んでくれてありがとう!

■今日ご紹介した本


◆佐藤さんの著作
・検察の迂闊な発言が楽しい『国家の罠
・ソビエト崩壊の内情が分かる待望の歴史書『国家の崩壊

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コメント

こんばんは(^^;
山根ブログのコメント読みました。
あれほど堀江の呪縛からの脱却を説いてらっしゃるにもかかわらず、まだ現実を直視できない人がいるのには驚き桃のき山椒のきです・・・
ってさておき、この手嶋さんって私達の汗と涙の受信料、使いたい放題やりたい放題の天下のNHKの、元ロンドン?支局長でしたよね?
この人もまた自分の立場をフルに利用いて、巨額の横領してたとか、海外の支局長はほとんどみ~んなやってたとか・・・
じゃあ、ヤクザ国家金ちゃんを暴くより自分と
腐ったNHKを暴いた本書いて欲しいです。
もっと売れるかも^^

投稿: 美人ちゃん | 2006年6月 2日 (金) 00時46分

>美人ちゃん様
コメントありがとうございます。
NHKの内情暴露小説は面白そうですね。
NHKの作るドキュメンタリーはお金のかかった、見応えのあるものが、結構あるので、一部の不心得者のせいで、NHKがダメになることは避けて欲しいと思います。

投稿: 西麻布夢彦 | 2006年6月 2日 (金) 21時52分

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